都市旅行ポスターのテンプレートプロンプト:一つの型で世界中を回すには、何を変数にして何を固定すべきか

旅行ポスターは「テンプレート化」に最も向いているプロンプトの一つだ。同じ構造のまま都市名だけ差し替えれば、東京もイスタンブールもパロス島も次々に作れる。だが実際に使ってみると、たいていのテンプレートは2つ目の都市でもう崩れる——ランドマークがごちゃ混ぜの寄せ集めになるか、どの街も同じ顔になってしまうかのどちらかだ。
サイト内で使い続けられている都市ポスターのテンプレートには、共通点が一つある。「変えていい部分」と「絶対に変えてはいけない部分」をはっきり分けていることだ。
1. 変数は「その街ならでは」の要素だけに絞る
手描きの街落書きポスターが空けている穴はたった一つ、[CITY]だけだ。それ以外はすべて固定されている——真っ白な背景、ラフな黒インクの線、中央に据える象徴的なランドマーク一つ、周囲に散らすカフェ・郷土料理・乗り物・道路標識のような小要素、限られたアクセントカラー。
都市を差し替えると、モデルはその街ならではのランドマーク・食べ物・交通手段を自分で見つけてくる。しかし描き方、余白の取り方、線の太さはそのまま動かない。サンプル画像ではロンドンとして、ビッグベン、赤い電話ボックス、二階建てバスが登場する。別の街に差し替えれば中身は変わるが、版式と筆致は固定されたままなので、何枚か並べれば一つのシリーズとして成立する。
映画的な目的地ポスターはさらに「賢い」書き方をしている。変数は同じく[LOCATION]一つだけだが、地形・建築・気候・服装はすべてその土地ならではのものでなければならず、「別の地域のスタイルを混ぜてはいけない」と明記している。一見余計な一文に見えるが、これは典型的な失敗を防ぐためのものだ——東アジアの街にヨーロッパ風の街灯を配置したり、砂漠の街に松の木を生やしたりする、というよくあるミスだ。
応用できる書き方:変数は少なければ少ないほどいい。変数以外の部分は、シリーズとしての統一感を保てるだけの具体性で書く必要がある。
2. 比率を2回書くのは冗長ではない

ランドマークイラストポスターのテンプレートは冒頭で "strict 4:5 vertical" と書き、末尾でもう一度「厳密に4:5の縦長、他の比率は受け付けない」と念を押している。消しゴムスタンプ風ポスターも同様に、フォーマット段落の最初の一文で4:5を指定している。
旅行ポスターは印刷、額装、シリーズ展開されることを前提にしている。比率が一つでも崩れればシリーズ全体が台無しになる。テンプレート系プロンプトは何度も繰り返し使われ、そのたびにモデルが読む前後の文脈は変わる。重要な制約は冒頭と末尾でそれぞれ一度ずつ言っておくと、無視される確率が明らかに下がる。サイト内のアスペクト比についての記事がこの点をさらに詳しく扱っている。
3. 要素は「位置と面積」まで指定する。リストを並べるだけでは足りない
消しゴムスタンプの事例は、この中で最も細かく書かれている。スタンプは中下部に配置し、画面の高さの30〜38%を占め、周囲には大きな余白を残す。文字はスタンプの下または横に配置し、タイプライター体で、地名・番号・3つのキーワード・年号だけを書く。
要素を列挙するだけで位置を指定しないと、モデルはそれらを紙面いっぱいに詰め込んでしまう。面積比率まで与えることで、初めてあの「フィールドノート」のような抑制の効いた画面になる。さらに題材ごとに5種類の構図に分けている——建築物なら輪郭とドームを強調、山間の集落なら地形に沿って配置、海岸のシーンなら水紋を数筆だけ、都市の全景ならスカイラインに象徴的な建物を一つ添える、という具合だ。一つのテンプレートが「街ごとに構図をどう変えるか」という問題までまとめて解決している。
マディーナの事例は人数を3〜5人に固定し、「絶対に群衆にしない」と書いている。人数が少ないほど画面は静かになり、数字を明記することでモデルが勝手に大勢の人物を描くことを防いでいる。
4. 国別ポスターはランドマークをまったく描かなくても成立する
等高線の国別ポスターはまったく違う道を行く。ランドマークも国旗も観光的なイメージも使わず、等高線・緯度経度・標高の数字だけでその国を表現する。配色はほぼ黒・白・グレーのみで、唯一のアクセントカラーはいくつかの半透明の円形の地理マーカーに使われている。
この事例が示唆しているのは、旅行ポスターの「見分けやすさ」は必ずしもエッフェル塔のようなシンボルから来る必要はない、ということだ。国土の輪郭や山脈の走りそのものが十分に独自性を持っており、そこにスイス風の大きなサンセリフの見出しを組み合わせれば、ランドマークのコラージュよりもむしろ洗練された仕上がりになる。
5. 禁止リストが仕上がりの下限を決める
うまくいっているテンプレートのほぼすべてが、末尾に「避けるべきもの」の段落を持っている——写実的すぎる描写、水彩、グラデーション、ランドマークのコラージュ、文字の詰め込みすぎ、誤ったアラビア文字……消しゴムスタンプの事例に至っては、「丸い印章、中国式の朱印、切手のミシン目、封蝋」までわざわざ除外している。これは「stamp」という単語がモデルに最も誤解されやすい対象だからだ。
応用できる書き方:自分のコアとなるキーワードが何に誤解されやすいかを考え、その誤解をそのまま禁止リストに書き込む。
次の街に差し替える前のセルフチェック
1. 変数は地名だけか(多くても配色を一つ加える程度か)
2. 比率は冒頭と末尾でそれぞれ一度ずつ書いたか
3. 主体と文字に、位置と面積の指定があるか
4. 人数や要素数は具体的な数字で書いたか
5. 禁止リストは、コアとなるキーワードのよくある誤解をカバーしているか
もっと以前のやり方を見たいなら、サイト内の万能な都市旅行ポスターテンプレートや、リボンで街をつなぐ観光巻物ポスターの記事も参考になる。文字を多めに入れたいポスターなら、モデルに文字を正しく書かせるの記事がフォントとレイアウトの指定方法を扱っている。配色を見比べたいなら、パロス島の青と白のポスターとピンク調の上海バンドマップの2枚も参考になる。
