グリッド画像プロンプトの書き方:まず「何を固定し、何を進めるか」を決める

マルチパネル画像は、この一年で保存数の伸びが最も早いプロンプトの一つだ。ファッション四分割、九分割のダンスポーズ、四コマ漫画、手順図、フォトブースの写真ストリップ。見た目の形式はさまざまだが、失敗の仕方はほとんど同じだ——2枚目で顔が別人になり、3枚目で光の向きが変わり、4枚目には突然文字化けした一行が現れる。
原因も同じだ。書く人は「各パネルに何を描くか」にばかり力を注ぎ、「何を動かしてはいけないか」を書いていない。マルチパネル画像は実は2つのリストでできている。固定リスト(パネル間で不変のもの)と進行リスト(パネルごとに変わるもの)だ。以下、サイト内の五つの事例でこの2つのリストを分解していく。
1. まずパネル数とレイアウトを決める。モデルに推測させない
「a grid of photos」というような書き方では、モデルは3分割、6分割、白い余白あり・なしのどれを返してくるか分からない。パネル数、行と列、パネル間の間隔、外枠は最初に一度で決め打ちする必要がある。
ゴールド×ブラックのボクシング四分割はJSONのlayoutセクションでcols 2、rows 2、gutter thin、outer_border noneと書き、さらにpanel_consistency: very_highを加えている。これらの行は装飾ではない。仕上がりが雑に並べた4枚の写真ではなく、整然とした雑誌のレイアウトになるかどうかを決めている。
深紅のスタジオ九分割ダンスはレイアウトを3x3に変えただけで、他の構造はそのままだ。パネル数が増えるほど各パネルは小さくなり、顔はぼやけやすくなる——だから九分割は動きやポーズに見どころがある題材(ダンス、ミーム表情、ジェスチャー)に向いていて、顔の細部で勝負するクローズアップには向かない。
応用できる書き方:冒頭の一文で "a 2x2 grid, four equal square panels, thin white gutters, no outer border" と説明しておくほうが、本文中に散発的に "four images" と書くよりずっと安定する。
2. 固定リスト:同じ人物、同じ光、同じ衣装
マルチパネル画像で最もよくある失敗は、人物の同一性が崩れることだ。サイト内でうまくいっている事例は、どれも一言の形容ではなく「条項」で身元を固定している。
ヘアカラー四分割は「顔の骨格、肌の色、年齢、プロポーション」を一つずつ列挙して4パネル共通にするよう求め、末尾の禁止事項でも「別人になる、身元がずれる、顔の形や年齢が一致しない」と重ねて書いている。肯定的な要求と否定的な除外の両方で挟み込むほうが、"same woman" と一言書くよりずっと確実だ。
光も固定すべき対象だ。ボクシング四分割の編集解説は的確で、4パネルが同じ光の角度を使っているからこそ、顔が同じ人物として成立するという。光の位置が変われば頬骨や顎の影の形も変わり、見る人はまず「別人になった」と感じる。書くときは主光の方向、色温度、光の硬さ・柔らかさを固定リストに入れる。たとえば "key light from camera left at 45 degrees, hard light, identical in every panel" のように。
衣装は3つ目の固定対象だ。同じ帽子を使った四分割キャンペーンはkeep_constantフィールドに同じモデル、同じ帽子、同じ白いスーツを書き、varyフィールドには光、雰囲気、カメラ位置、環境だけを入れている。2つのフィールドを並べることで、何が動かせて何が動かせないかが一目で分かる——この構造はそのまま真似する価値がある。
3. 進行リスト:各パネルで何が変わるかには順序が要る
固定し終えたら、残るは「変化」だ。変化がうまく書けているかどうかは、内在的な順序があるかどうかで決まる。
ヘアカラー四分割は「塗布 → 洗い流した後の濡れ髪 → 半乾き → ドライヤーでスタイリング」という順に進み、各パネルの発色の濃さ、湿り気、ボリューム感は物理的な過程に沿って変化する。だから4パネルをつなげると、まるで実際の記録映像のように見える。もし4パネルに「4種類のヘアスタイル」としか書かなければ、モデルは互いに無関係な4枚のサロン写真を返してくる。
白黒フォトブースの別れストーリーは進行そのものを物語に仕立てている。左のストリップは一人きりから二人が抱き合うまで、右のストリップは男性の笑顔からコマが完全に空になるまで進む。2本のストリップが同時に、しかし逆方向に進むことで、一言も使わずに物語が語られる。さらに「2本のストリップはそれぞれ独立していて、絶対に1枚に合体させない」とわざわざ書いている——これはレイアウト層の固定であり、モデルが8コマを1枚にまとめてしまうのを防いでいる。
進行の書き方としては、パネルごとに番号を振ることをすすめる。Panel 1 / Panel 2 / Panel 3 / Panel 4 と一行ずつ、このパネルが前のパネルから何が変わったかだけを書き、固定した内容をもう一度書き写さないこと。同じ描写を繰り返すと、モデルは各パネルを独立した作品だと思い込み、かえって差異が大きくなってしまう。
4. コンセプト系のマルチパネル:統一された「舞台」に異なる内容を乗せる
すべてのマルチパネル画像に人物が登場するわけではない。量子概念のミニチュア四分割は4パネルでそれぞれ異なる抽象的な概念を演じさせる必要があるが、そのやり方はまず一行の重み付け式で「舞台」を決め打ちすることだ。ミニチュア照明、樹脂粘土の質感、ミニチュアの台座、クリーンなスタジオ背景をすべて統一し、変化するのは[TOPIC]という変数だけにする。
これは実は人物の四分割と同じロジックで、固定する対象が「人」から「素材と舞台」に変わっただけだ。製品の訴求ポイント四分割、四季の比較、4つのフレーバーといった画像を作るときも、この考え方をそのまま使える。まず共通の場面の器を書き、変数を角括弧に入れてパネルごとに差し替えればいい。
5. そのまま改変して使える2x2テンプレート
A 2x2 grid of four equal square panels, thin white gutters, no outer border, photorealistic editorial style.
Constant across all panels: the same adult woman (same face shape, skin tone, age and hairstyle), the same [OUTFIT], key light from camera left at 45 degrees with soft fill, the same [BACKGROUND COLOR] seamless studio backdrop, 85mm lens look.
Panel 1: [ACTION OR STATE 1].
Panel 2: [ACTION OR STATE 2].
Panel 3: [ACTION OR STATE 3].
Panel 4: [ACTION OR STATE 4].
Avoid: a different person in any panel, changing light direction, merged panels, text, logos, watermarks.
日本語訳:2x2グリッド、4つの等しい正方形パネル、細い白色の間隔、外枠なし、写実的なエディトリアルスタイル。すべてのパネルで変わらないもの:同一の成人女性(顔の形、肌の色、年齢、髪型が一致)、同じ[衣装]、カメラ左45度からのキーライトと柔らかい補助光、同じ[背景色]の継ぎ目のないスタジオ背景、85mmレンズの質感。パネル1〜4にはそれぞれ[動作または状態]を書く。避けるべきもの:どのパネルでも人物が変わること、光の方向が変わること、パネルの結合、文字、ロゴ、透かし。
テンプレート内の角括弧は差し替え用の変数として残してある。固定パートと進行パートを分けて書くこと——これがこの記事でいちばん持ち帰ってほしいポイントだ。
6. 書き終えたら確認する3つのこと
1. 数えてみる:パネル数、行と列、間隔、外枠ははっきり書かれているか。
2. 固定リストに人物、光、衣装(あるいは舞台、素材)の3つが入っているか。
3. 進行リストは順序に沿っていて、各パネルには変化だけが書かれているか。
マルチパネル画像と1枚絵の最大の違いは一貫性にある。同じキャラクターを1枚のコラージュだけでなくもっと多くの場面に登場させたい場合は、続けてキャラクターの一貫性の書き方を見てほしい。正面・側面・背面の複数視点の設定画を作りたいなら、キャラクター三面図プロンプトがさらに詳しく解説している。画面比率の選び方については、アスペクト比をプロンプトに書く方法の記事を参考にしてほしい。
