ドリンク・飲食広告ポスターのプロンプト:商品、セールスポイント、価格の三層の文字をどう配置すればモデルが詰め込まなくなるか

ドリンクや飲食の広告画像を作るとき、たいていはまず商品に力を注ぐ。水滴をくっきりさせ、湯気をリアルにし、切ったレモンを新鮮に見せる。商品が描けたところで文字を足すと、途端に崩れる。見出しがボトルに被さり、セールスポイントの小さな文字は団子になり、価格の数字は画面のど真ん中に置かれてしまう。
サイト内に収録しているこの食品・飲料の広告事例のうち、そのまま使えるものには共通の習慣がある。まず画面を「商品エリア」と「文字エリア」に分け、それから文字を階層ごとに一行ずつ位置へ割り振っている。
1. 商品エリア:主役は一つだけ書き、光はその主役のためだけに使う
銅色のソーダ缶の事例はたった3文だ。ラベルのない銅色の缶が一つ、濡れた黒い石が一枚、ライムが一切れと氷がいくつか。光は narrow softbox の一灯だけで、曲面の缶体に一筋のハイライトを引くために使われる。背景は deep teal。画面の情報量は「金属の曲面+結露」に集中していて、余計な要素は一つもない。
もう一つ、真似したい細部がある。unlabelled だ。缶にラベルをつけないのは、ブランドの位置を空けておくことになり、後から自分のデザインを貼れるし、生成画像で勝手に作られた商標の文字が出る問題も避けられる。どうしてもブランド名をプロンプトに入れる必要があるなら、明らかに架空の名前を使う。たとえばENFLAMMERのドリンク広告は the fictional beverage brand とはっきり書いている。実在のブランドは絶対に借りないこと。商用利用のリスクはもちろん、モデルが描く偽のロゴは見栄えもよくない。
2. 文字エリア:先に余白を空け、それから文字を割り振る
温かい料理の自然光ポスターは中国語のプロンプトで、構造がはっきりしている。料理は中央、左から窓の光、「構図はミニマルで、左側は見出しを置くために空けておく」、そして最後にようやく「料理名は上品な太字の大きな文字で左上に置き、その下に小さな文字のサブタイトルを添える」と書く。
順序が肝心だ。余白を先に、文字を後に書く。 逆にして先に「見出しは大きな文字で」と書くと、モデルはまず文字を置く場所を探し、残った空間に商品を押し込むので、メインの料理が端に追いやられることが多い。余白の書き方はネガティブスペースのプロンプトの記事を参考にしてほしい。
セールポスターのFINAL HOURSは文字の階層をさらに細かく書いていて、組版の指示書として読める。
- 上部:濃い赤の大きなタイトなサンセリフで "FINAL HOURS"、画面を横断し、一部は人物の背後に重なる
- 左側の小さな文字:"UP TO / 60% OFF / SELECTED ITEMS"
- 右側の小さな文字:"ENDS / 31.12 / 12 PM"
- 追加の一文:下部にはURLの文字を一切出さない
三層の文字にはそれぞれ一つの位置、一つのサイズの描写、一つの確定した内容があり、モデルが自由に振る舞う余地はほとんどない。最後の「URLは出さない」の一文も実用的だ。広告系のプロンプトは、モデルが勝手に偽のURLを一行足してしまいやすい。
人物入りの広告画像にも同じ方法が使える。VELORA FIZZのレモンソーダポスターは、プロンプトを大文字の小見出しで区切っている。CAMERA、HERO PRODUCT、SUBJECT、CONCEPT、LAYOUT、そして最後に COPY TO SET IN TYPE の一段を独立させ、版面に載せる6行の文字をそのまま並べる。ブランド名、2つのキャッチフレーズ、リズム感のある OPEN / SIP / RESET / REPEAT、最後に行動喚起の一行だ。末尾にはさらに AVOID の段があり、copying any existing beverage brand と明記されている。

「版面に載せる文字を独立した段にする」点はぜひ学びたい。コピーと画面の描写を混ぜて書くと、モデルはどの言葉を描くもので、どの言葉を印字するものか区別できない。独立した段に並べると、スペルの正確さがはっきり上がる。
3. レイアウトテンプレート:角括弧で入れ替えられる部分を示す
パステル調のソーダポスターは5つの角括弧を使っている。[HUMAN]、[BREW]、[FLAVOR]、[TITLE]、[PALETTE]。人物、ドリンク、フレーバー、タイトル、配色は入れ替えられるが、レイアウトはそのまま。傾いて弾け飛ぶ缶、手前に大きく置かれたフルーツ、斜めの幾何学的な色面、ハーフトーンのドット質感だ。
この書き方は、シリーズ画像を丸ごと一式作る場面に向いている。同じブランドで4つのフレーバーを出すなら、レイアウトは固定して角括弧だけを替える。毎回書き直すより、シリーズとしての統一感がずっと強くなる。旅行ポスターのテンプレートの記事で同じ考え方を解説していて、変数をどう決め、何を固定しておくべきかを見比べられる。
4. 文字を入れない食べ物の広告:光そのものがセールスポイント
すべての広告画像に文字が必要なわけではない。逆光の湯気の中のプラム・アプリコットのパイには文字が一つもなく、プロンプトの重心は narrow, diffused light comes from behind and camera right にある。右後方から立ち上る湯気を貫く光が、湯気の渦と隙間を浮かび上がらせ、パイの表面はかえって柔らかな琥珀色の影に沈む。画面左の小さなミルクピッチャーとリネンの布には、小道具に勝手に文字を印字させないよう plain and unlettered とわざわざ書いてある。
この種の画像はECの商品詳細ページの雰囲気づくりに向いていて、見出しはページのレイアウト側で加えるので、生成段階では「温かさ」を撮ることだけに集中すればいい。湯気と逆光の関係は、食べ物の写真の「瞬間」の記事がさらに詳しく解説している。
5. レトロ風の広告:人物よりも書体と紙の質感が大事
1950年代のマティーニポスターはMidjourneyのパラメータ式の書き方で、文末に --ar 3:4 --v 7 --stylize 450 がつく。タイトルとサブタイトルには2種類の書体を使っている。Bold serif で "Martini Time"、curved elegant script で "A Touch of Class"、さらに faded-paper texture with visible grain を加える。
レトロ広告が一番避けたいのは「新しく見えること」だ。メインタイトルはセリフ体、サブタイトルは手書き風の曲線、紙面の粒子。この三つを書き込んでおけば、人物が誰に替わってもその時代のものに見える。"1950s style" とだけ書くと、画面に黄色いフィルターを一枚かぶせただけで終わることが多い。
6. 汎用のドリンク・飲食広告テンプレート
A vertical [4:5 / 3:4] commercial poster for the fictional [drink / dish] brand "[BRAND NAME]". Product zone: one [PRODUCT] placed [center / slightly right] on [SURFACE], with [condensation beads / rising steam / a fresh cut ingredient] clearly visible, lit by [a narrow side softbox / soft window light from the left]. Text zone: keep the [upper third / left side] clean for typography. Headline "[HEADLINE]" in [bold condensed sans-serif / elegant serif] at the top; a short tagline "[TAGLINE]" in small caps below it; a price tag "[PRICE]" in the [bottom right] corner. No website, no extra logos, no other text.
日本語での埋め方:まず商品エリアと文字エリアがそれぞれ画面のどこを占めるかを決め、次に見出し、セールスポイント、価格の3行の文字にそれぞれ位置を一つずつ割り振る。ブランド名は必ず架空のものを使い、最後に「URLも、その他の文字も入れない」の一文を保険として加える。
