図鑑式インフォグラフィックのプロンプト:まず版面を区分けしてこそ画面が立つ

インフォグラフィックは「一見使えそうだが、よく見ると全部おかしい」が最も起きやすいジャンルだ。小さな文字が潰れて一塊になり、モジュール同士がぶつかり合い、引き出し線が何もない場所を指す。モデルの中国語レンダリングはこの一年でかなり進歩したが、レイアウトまで代わりにやってはくれない。サイトが最近収録した中国語インフォグラフィックの作例のうち、うまくいっているものにはひとつの共通点がある——先に版面を書き、そのあとに画面を書くという順序だ。
版面を座標として書く:故宮図鑑の五つの区画
この北京・故宮博物館の図鑑インフォグラフィックのプロンプトは、ほとんどレイアウト仕様書のようだ。上部にはメインタイトル、サブタイトル、リード文。左側は構造分解ゾーンで、中国語の引き出し線で主要部材を注記する。右上は素材・工芸ゾーンで、質感サンプルを見せる。右中央は文様と色彩の意味ゾーン。下部には構成フローチャートと核心特徴のまとめ。五つの区画すべてに具体的な位置が指定され、それぞれの中身も書かれている。
こう書く利点は、モデルが推測しなくて済むことだ。「情報量が豊富で上品なレイアウト」とだけ書けば、モデルは自分の癖でカードを適当に並べてしまう。「左側」「右上」「下部」を固定してしまえば、各ブロックの位置も固定される。
このプロンプトの後半にある禁止事項も練られている——「ポスター感、スタジオ写真感、EC感、アニメ感、コスプレ感を避ける」。インフォグラフィックが最もよく逸れる先はこれらの画風であり、事前に名指ししておくほうが後から作り直すより安く済む。「すべての文字は簡体字中国語とし、文字化け、誤字、英語、ピンインは不可」という一文は、中国語インフォグラフィックではほぼ必須の一文だ。
書き方:版面は「位置+内容」のペアで書き、一区画につき一文とする。
主ビジュアルと情報ゾーンの分業:拙政園の版組み

拙政園の文旅ポスターには、故宮の一枚にはなかった大きな主ビジュアルがある。難しさは、主要な画像と情報ゾーンをどう共存させるかに移る。その解法はこうだ——中央は庭園の水景に主ビジュアルとして譲り、情報はすべて周囲に押し出す。左側には平面図の線画、印章、縦書きの詩句を、右側には「庭園概要」「歴史的由来」「芸術的特徴」の三つの紹介欄を、下部には四〜六個の図文小モジュールを配置する。
「四〜六個」(四到六个)という書き方に注目してほしい。「いくつか」とだけ書けば、モデルは十二個を一列に詰め込んでくるかもしれない。範囲を与えれば数は安定する。配色も具体的に列挙されている——青緑、月白色、米金、浅墨灰、蓮の葉緑、淡いピンク。六色いずれも庭園内の実物に直接対応させられる。
百科カード:栏目に候補プールを与える
ボーダーコリーの科学解説百科カードは使い回しの効くテンプレートを採用しており、主題を動物でも植物でも器物でも入れ替えて動く。栏目を固定するのではなく、候補プールを与える方式だ——基礎プロフィール、外見の特徴、習性、飼育のコツ、長所短所の比較、クイック評価カード……モデルが主題に応じて自分で選ぶ。角丸のモジュール、軽いドロップシャドウ、精巧な小アイコン。この視覚的な語彙が、これを「広告画像」ではなく「知識カード」として見せている。
シリーズものを作りたいときは、この「候補プール」方式が固定栏目より使いやすい。各カードは構造が似通いながらも、まったく同じにはならない。
断面図:一枚の画像でひとつのものだけを分解する
古塔の断面インフォグラフィックは別の情報整理の仕方を取る。区画分けではなく、一基の塔を上から下まで切り開き、各階の部屋、廊、部材にそれぞれ引き出し線を伸ばす。その編集解説はひとつの点を指摘している——情報密度を実際に支えているのは下部のテキストパネルであり、寸法、重量、材料、工法のどれも欠かせない。色鉛筆の着色にリアルな陰影を組み合わせるこの対比も、この画像が見飽きない理由になっている。
文字の少ないインフォグラフィックのほうが読みやすいこともある
すべてのインフォグラフィックが情報で埋め尽くされている必要はない。立体グルメ図鑑は画像全体で読める文字を一行だけ——料理名のプレートだけ——に絞り、残りはすべて画面に任せている。右ページに立体的な料理、左ページに昔ながらの手描き手順。黒板風インフォグラフィックはアイコンや人物像まですべてカラーチョークで描くよう求めており、写実的な要素がひとつでも紛れ込むと、画像全体の質感が崩れてしまう。
この二枚が示しているのは、インフォグラフィックには二つの道があるということだ——区画分けして埋め尽くすか、一箇所の文字だけ残して残りを画面に委ねるか。書き始める前にどちらの道を行くかを決めておくこと。両方を欲張らないほうがいい。
インフォグラフィックのプロンプトを書くためのチェックリスト
- 版面:各区画に「位置+何を置くか」を明記し、モジュール数は範囲で与える。
- 文字:言語と書体の質感を指定し、レンダリングするタイトルは原文を引用符で括る。
- 画風:何に似せるか(博物館の展示パネル、百科事典のページ、黒板ノート)を明確にし、そのうえで何を避けるかを名指しする。
- 画幅:縦長の展示パネル、横長の黒板など、比率を前もって明記する。
文字レンダリングのコツはモデルに文字を正しく書かせる記事、プロンプトをフィールド構造に整理する方法は構造化プロンプトの書き方を参照。同種の作例はデザインのカテゴリにまとまっている。
